ご挨拶

フランスのある詩人の言葉に「教えるとは希望を語ること、学ぶとは誠実を胸に刻むこと」という一節がありますが、 現代日本の教育状況は、この言葉の持つ精神と輝きから何と遠く隔たってしまったことでしょう。

教育という分野が社会から隔絶して存在しえない以上、こうした教育状況もまた、現代という時代の人間関係の総和を何らかの形で反映した結果に違いありません。

しかし、私たちは、21世紀を担う子供たちに"パンドラの箱"を渡すわけにはいきません。一見、荒廃し、人間の信頼関係が大きく揺らいでいるかに見える教育事情下でも、よく見つめれば、必死に苦闘している先生方の姿や、本来夢と希望に生きる子供たちの真剣なまなざしが見えてきます。

私たちは、真に良心的な教材出版事業を通じて、その人間的な光源を更に大きくし、教育というステージ全体に押し拡げたいと思っています。また、それこそが小社の使命であると認識しています。

極めて困難な道のりではありますが、社会から、そして何よりも教育の現場から、ヒューマンな心が衰退することのないよう、微力ながらも努力し続けるつもりです。時代が変化し、教育のメディアが種々変わろうとも、豊かな人間性の発露こそが教育の原点であり、これは不変であると確信している次第です。

小社が開発し、教材という形で送り続けるメッセージが、教育に携わっている人々の人間ドラマに少しでも貢献できることを願ってやみません。

代表取締役 苅草国光

育伸社 代表取締役 苅草国光